インド人の人件費上昇↑(CNET JAPAN 2004.04.19)

海外アウトソーシングに沸くインドIT産業の未来
2004/04/19の記事です。



海外アウトソーシングを求める米国IT業界からの需要の高まりを受け、インドの人件費が上昇しはじめており、同国へのアウトソーシングから期待される長期的なメリットに疑問の声が上がっている。

先頃発表された調査によると、インドのIT業界で働く労働者の給与は2003年に2桁の伸びを示したという。その一方で、米国内で同種の仕事に従事する労働者の給与は、相対的に停滞しており、場合によっては低下している部分も見られる。全体として見た場合、インドの給与は依然として米国の平均額をかなり下回るものの、賃金の格差が狭まりつつあることや、その他の予見できない要因が重なった結果、少なくとも一部の米国企業では、仕事のオフショア化から得られるはずのコスト節減額について見直しを始めている。

   <中略>

「最近のバンガロールでは、とても重要な展開が見られる。新たなビルの建設ラッシュが起こり、若い人々の数も増え、商店やレストランもたくさんできている。街全体にものすごいエネルギーが感じられる」と Infosys Technologiesの創業者の1人で同社のCEO(最高経営責任者)を務めるNandan Nilekaniは、先頃行われたCNET News.comとのインタビューのなかで語っていた。「バンガロールの様子を見れば、IT産業の爆発的成長が切っ掛けとなっておこった経済の活性化がどんな感じかをつかめると思う」(Nilekani)

 インターナショナルなビジネスを専門とするコンサルティング企業、Hewitt Associatesはアジア太平洋地域で活動する500社以上の企業を対象に毎年調査を行っているが、同社が先頃発表した調査の結果によると、インドでは昨年「ITソリューションプロバイダー」分野の賃金が12.8%、また「ソフトウェア開発」分野の賃金は13.7%増加したという。この増加率は調査対象となった他の国々と比べて最大のものだ。

 さらにインド国内の地域別に見ると、もっとも増加率が高かったのはチェンナイという地方で平均13.5%、2位はバンガロールで12.5%で、11.5%のコルカタがこれに続いている。また2004年については、平均賃金の上昇率が最大で13.4%に達すると同調査は予想している。





インドにいるIT技術者のコストが上昇しているようです。
人件費が高く今後も上昇する可能性が高いこと,インドにとってIT産業は最重要産業であることなどより,今後もこの傾向が続くように思います。
インド人にとってIT技術者になることは,日本では「サッカーの中田」や「野球のイチロー」になるようなことと同じだと想像しています。

そして,インドにいるインド人のIT技術者(インド版の中田やイチロー)は大きな夢を持ち,行動も伴っているだろうと想像できます。


多分2004年のインド国内のソフトウェア開発者賃金上昇率トップ3
1チェンナイ
バンガロール
コルカタ


バンガロールが1位とばっかり思ってました☆