21世紀のグローバル企業本命-TATA-。

今日はとってもとっても固い話題!それでも書きたい!
一昔前の株価価値至上主義の時代から,エンロン事件などをきっかけにCSRなどが叫ばれて久しいですが,掛け声倒れ,株主へのパフォーマンスどまりにみえなくもありません。
と前置きはここまでで,僕が感動したのは,新たな企業の形態がインドの超巨大なタタ財閥にあったことをしったからです。その理念を感じとった文章を引用します。

R・D・タタはジャムシェドプール(インド東部のタタ財閥原点となった鉄鋼の町)の街づくりにヨーロッパの進歩的な思想を採用し,学校や病院,労働者用の住宅も建てた。アジア初の1日8時間労働制を導入し医療サービスは無料で提供した。そうした社会的支出を無駄遣いと決め付ける批判もあったが,R・D・タタは動ぜず,そんなことを言う人間は「悲しいほど想像力が欠落している」と切り捨てた(是非買って読んでください)*1 )

インド国内にはびこる腐敗に対して,厳格な倫理基準を持ってして腐敗を行わない,インドという国を豊かにするためにインドを背負って立つ会社。上で引用した理念を地で行っている会社。日本企業にそれ以上若しくは同等の倫理を遂行している企業はどれほどあるのだろうか。僕がひいきしているWATAMIのほかにどんな企業があるのだろうか。(インドへ行ってTATAグループで働く人と会った時,是非話を聞いてみたい。)

僕は,「売上・利益が昨年より倍になった」というNEWSより,今回の記事に書いてあるように「無料で医療サービスを提供した,学校を建て福利厚生を手厚くした」といった類の記事に何倍もの共感を感じます。新興国にはない経済的な欲求を満たした上で成り立つ,社会貢献や奉仕への欲求かもしれません。
だからとって,TATAの理念のような高邁なイメージをそのままインド当てはめることは安易ですよね。しかし,日本にとってもみらなうべき社会的に先進的な企業が育つ土壌というものはインドにはあるのではないか?と感じられました。日本も地方にいけばあるのだろうけれど,東京に住んでいる限り,皆無に感じます。

何のために働くのか?なんのために人は生きるのか?クサイ言葉だろうけれどインドをきっかけとして自分の内で考えたい。今日はインドへ行く大きな理由がまた1つ増えたよ。